長寿とセックスには深い関係があることをご存知でしょうか?性交渉というのは一般的に子孫を残すことを目的としたものですが、実は人間の健康そのものにも大きな影響を与えるのです。
若いうちは毎日のように恋愛・セックスがしたいと思う男性もいますが、年齢を重ねるに連れて体力がなくなり、気持ちと体が付いていかないことも増えていくでしょう。
しかし、性生活は老化防止をはじめ様々な健康効果があるので、年齢を問わず定期的に続けた方が良いと言われています。
今回は、なぜセックスが長寿の秘訣なのか、その理由をご紹介しましょう。
長寿とセックスの関係性
毎日もしくは定期的にセックスをしている男性は意外と少ないと言われています。結婚後セックスレスになるケースがあるように、頻繁にはしなくなる人が非常に多いです。年齢的にも、いい歳をしていていつまでもセックスできないと思っている方もいるかもしれません。
ですが、性欲があるなら年齢は関係なくセックスをした方が良いのです。
まずは、長寿とセックスの関係性をご紹介します。
海外の研究で死亡リスクが低くなると発表!
性交渉と長生きに関する報告をまとめた「Duke 1st Logitudinal Study of Aging」によれば、男性の長生きにセックスの回数が大きく関連している統計結果が出たことがわかっています。
この研究では当時60歳~94歳だった計270名の男女を25年間にわたり追跡調査しており、セックスの回数と長生きがいかに関連しているかを調べたものです。また、スウェーデンでは調査開始時に70歳だった既婚男性128名を5年間追跡調査しています。
この研究によれば、早期にセックスを放棄することが死亡リスクを上昇させる原因になることがわかりました。ウェールズの報告では45歳~59歳と若い世代の男女918名を対象にして、10年の追跡調査を行っています。
研究の結果、セックス回数が多い男性と少ない男性とでは、回数が少ない男性の方が、死亡リスクが高いという結論に至りました。海外では、このように様々な地域でセックスと長寿の関連が研究されており、明確な結果によって長寿との関連性の高さを示しています。
そして、セックスの回数が多い男性ほど、死亡リスクが低くなり長生きできる可能性があることもわかっているのです。
長寿とセックスが関係しているのはなぜ?
なぜ、長寿にセックスが関係しているのでしょうか?
これには、身体機能維持と男性ホルモンの分泌が関係していると言われています。そもそも、性交渉そのものは医学的に「運動」として分類されている行為であり、その運動量はおよそ平地を時速5kmで歩いているのを同じだとされています。
つまり、普段からセックスをしている人は、それだけ運動しているのと同じなのです。定期的な運動は、関節機能・筋力・心肺機能の維持につながることが明らかであり、身体機能の維持は長寿になるための必要な要素となっています。
また、男性ホルモンはセックスに関連するものだけでなく、認知機能の維持や筋肉の維持、前向きな気持ちの維持といった様々な部分に密接に関わっています。男性ホルモンは、セックスで射精すると分泌量が増大するため、性交渉の回数が多ければそれだけホルモン分泌を促すことになるのです。
加齢を理由にセックス離れする男性も多いですが、年齢関係なく性交渉をすることが長寿に直結するのです。
脳の老化防止にもセックスが役立つ!?
日本では国際的な統計上でも海外の男女よりセックスをしないことがわかっていますが、それは年齢を重ねた高齢者ほど顕著だと言われています。しかし、定期的なセックスは脳の老化防止にも役立っていることがわかっています。
セックスの回数が多いほど、脳の認知機能が改善される
イギリスのコペントリー大学やオックスフォード大学の研究結果では、性交渉の頻度を増やすことで、認知力を高められる可能性があると発表されました。彼らの研究では、50歳~83.歳の男女を対象に認知能力のテストを行い、セックスをどのくらいの頻度で行っているか質問しています。
選択肢を週1回・月1回・全くしないの3つに分けたところ、男性の35%と女性の65%が毎月性行為をしていることがわかりました。この質問に加えて週に1回以上行っている参加者には、言語流暢性テスト・視空間認知能力テストを行いました。
言語流暢テストはある条件に合う単語や言葉を特定の時間内でどれだけ話し、書くことができるかを調べます。視空間認知能力テストは、物の距離感・奥行き・空間の位置関係を正しく認識できるかがわかるもので、脳機能を測定する認知機能検査「ACE-Ⅲ」試験の1つです。
セックスを週に1回以上行っている参加者は、この2つのテストの点数結果が高いことがわかり、セックスの回数によって精神の鋭敏さが向上するという結果が出たのです。定期的な性交渉を行っている人は、そうでない人に比べ認知機能が優れていることが実証されたのです。
セックスが脳の能力を引き上げている理由
セックスが脳の能力を引き上げているのは、ドーパミンやオキシトシンといった脳内ホルモンが大きく関係しています。こうした脳内ホルモンは神経伝達物質と呼ばれるもので、脳内に電気信号を走らせ情報を伝達し、人間のやる気や快感、怒りといった多様な感情を生み出す重要な役割を担っています。
中でもドーパミンはやる気を高めたり幸福感・満足感を感じられたりする脳内ホルモンです。人間の欲求が満たされた時に分泌されるため、快感を得ることが多くなるセックスは、ドーパミンが分泌されやすくなります。
ただし、ドーパミンの分泌は長くは続かず、3年が限度だと言われています。オキシトシンは多好感を与え、ストレス緩和や恐怖心・不安の減少などを作用がある脳内ホルモンです。好きな人や恋人・夫婦など、親密な人と一緒にいる時に分泌されることがわかっており、愛情ホルモンと呼ばれることもあります。
ドーパミンの分泌期間が短くても、オキシトシンのおかげで良好な関係を維持しているカップルや夫婦も非常に多いです。オキシトシンは抱き合ったりセックスしたりすることで多く分泌されます。
先に述べたイギリスの研究チームによれば、セックスはドーパミンやオキシトシンといった脳内ホルモンや脳内物質の放出が増える可能性があると述べました。ドーパミンやオキシトシンはセックスによってたくさん分泌されるため、脳の能力を引き上げる大きな要素になるのです。
セックスがもたらすその他5つの健康効果
セックスは、脳だけなく他にも様々な健康効果をもたらしてくれます。ただ気持ちいいという快感だけでなく、パートナーとの絆を深め、健康効果まであるとなれば、しないよりもした方が得だと思えてきませんか?
ここでは、様々な健康効果についてご紹介しましょう。
セックスの健康効果①
運動不足の解消
まずは、運動不足の解消です。上記でも、セックスは医学的に運動に分類されることをご紹介しました。ヘテロセクシャル・カップルの21組を対象にしたケベック大学モントリオール校の研究結果によれば、25分弱のセックスで69.1キロカロリーを消費するとわかっています。
個人差はあっても、性交渉がカロリーを燃やすのは明らかであり、オーガズムを感じたり射精をしたりすることでもさらに上昇すると言われています。セックスをすることで、運動不足の解消につながるのです。
セックスの健康効果②
免疫系の改善
セックスを週に1回~2回の頻度で行っている人は、週1回未満の人に比べ、唾液の抗体濃度を示すIgAが高いという結果が、112名の学生を対象にした米ウィルクス大学の研究で明らかになっています。
唾液中にあるIgAは、外部から侵入するウイルス・細菌などから守る役割があります。定期的にセックスをしている人は、様々な病気を防ぐ抗体レベルも高いため、免疫系の改善にもつながるのです。また、アメリカのニューイングランド研究機構の研究結果では、セックスを週に2回~3回する人は、それ以下の人に比べ心臓病を発症するリスクが約45%低いこともわかっています。
セックスの健康効果③
尿失禁の改善
セックス中に「ゲーゲル体操」と呼ばれる骨盤底筋体操をすると、尿失禁の改善につながります。ゲーゲル体操とは、5秒間ほど膣を締め付けたり緩めたりを繰り返して、骨盤底筋を鍛えることです。
骨盤底筋を鍛えれば膀胱のコントロールもできるようになるので、結果的に尿失禁を抑えられ、女性はもちろん男性側も強烈なオーガズムが堪能できるとも言われています。
セックスの健康効果④
鎮痛効果
セックスには、脳の血流を圧迫させる管の緊張を和らげる効果があるため、頭痛薬や鎮痛薬のような効果も期待できます。また、オーガズムにも性器の筋肉が収縮する際の強い快感によって、痛みを和らげてくれる働きがあります。
その効果は生理痛・頭痛・関節痛など様々で、ホルモンバランスが整うことで生理のサイクルも定期的になると言われています。
セックスの健康効果⑤
前立腺がんの予防
セックスをする回数や射精する回数が多い男性ほど、前立腺がんを発症しにくいという結果が、オーストラリアのがん協会による調査で出ました。射精することで、前立腺内にある有害物質が洗浄されているのではないかという見方もあります。さらに、勃起は海綿体動脈にたくさんの血液が流れ込むために起こります。
頻繁に勃起することによって、ペニスはもちろん体内の血流が促進され、全身の血行が良くなります。全身の血行が良くなれば疾患にもかかりにくくなり、体が老化しにくいなどの健康効果が得られるのです。
健康に良いセックス...しかし、高齢でセックスする際には注意点も
心身ともに様々な効果があるセックスですが、高齢で行う際には注意も必要です。豊かな性生活を維持するため、最後に高齢でセックスする場合の注意点をご紹介しましょう。
閉経後は性交痛が起きやすい
結婚している場合、いずれ奥さんは閉経を迎えます。女性にとって閉経は人生の曲がり角と呼ばれており、心身の不調をもたらす更年期障害に悩まされる人も多いです。また、閉経後はホルモンバランスが変化することで性交痛が起こりやすくなります。
これは女性ホルモンの欠乏によって膣粘膜が萎縮し、性的興奮時に分泌される膣潤滑液が減少するのが大きな要因です。中高年女性のセックスレスの理由でも、夫婦間による関心の低下に次いで性交痛が挙げられています。
挿入時に痛みを感じるようになると、性欲も低下し夫からの誘いすら苦痛に感じてしまう可能性があります。そんな時まで、無理やりセックスするのは避けましょう。潤滑剤やゼリー剤など、潤滑剤を多めに使っているコンドームなどを使用するのもおすすめです。
性機能を維持するために生活習慣を整える
快楽だけでなく、健康や長寿などに大きな関連があるセックスは、人間にとって非常に重要な行為です。しかし、加齢に応じて性機能が低下してくると、ED(勃起障害)や勃起不全などを発症する場合があります。
これらは陰茎動脈の動脈硬化が原因で、生活習慣病が影響しています。生活習慣病は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などが代表されますが、コントロールが悪くなるとEDや性機能障害が発症する可能性が高くなると言われているのです。
また、性機能を維持できなくなるのには、肥満や運動不足、うつ症状なども原因として挙げられます。健康的なダイエットや定期的な運動、精神衛生を維持するなど、日頃から生活習慣を整えることが大切です。生活習慣病もまた、服薬だけでなく生活習慣を改善させることでもコントロールしやすくなります。
性機能は勃起改善薬(PDES阻害薬)の使用することでも改善するので、場合によっては検討してみても良いでしょう。
まとめ
セックスは脳機能を良好に保ち、死亡リスクが低くなるという明確な研究結果が出されています。他にも様々な健康効果が期待でき、長寿とも大きな関連があることがおわかりいただけたのではないでしょうか?
毎日は難しくても、週1回など定期的なセックスをすることは長寿の秘訣です。「年齢的にいつまでもセックスするのは恥ずかしい」などの感情を抱く必要もありません。奥さんにお願いしても断られてしまったり、独身でセックスしたくてもできなかったりする場合は、高級デリヘルや風俗を利用することをおすすめします。
高級デリヘルや風俗なら、女性をたっぷりと責めたり強い快感を得られたりできます。周りに相手がいない人は、週に1回の頻度でも風俗店に足を運んでみましょう。